市川玲 (Ms Rei Ichikawa)

シドニー工科大学(UTS)の付属英語学校
シドニー工科大学、大学院修士課程修了(応用言語学)

まず、留学のきっかけを教えてください

私が留学をしようと思ったのは、日本の大学で言語学を専攻し、大学院でもっと本格的に学びたいと思ったことがきっかけでした。大学のゼミに先生にそのことを相談すると、私の学びたい分野の先生がシドニー工科大学(UTS)で教えていることを知り、そこから私のUTS留学への道が始まったのでした。高校時代に初めて習った英会話の先生がオーストラリア人であったこと、その方を訪ねて大学一年生の時に母とパースへ旅行をした時の思い出、そして他の国と比べて生活費が安いことなども私のオーストラリア留学への思いに拍車をかけました。

留学準備にかかった期間、準備内容(苦労した点など)を教えてください

大学卒業後はアルバイトをしながらお金を貯めると同時に、大学院入学を目指し何度もTOEFLを受験しました。しかし、10回以上受けても大学院入学に求められるレベルへは程遠いもので、留学も半ばあきらめかけていた時、大学の付属英語学校があることを知りました。資料を取り寄せ、オーストラリア大使館にあるオーストラリア政府教育情報センターのガイダンスに参加したりして情報を集め、その結果、まずはその語学学校で基礎英語のコースから始めてみることにしました。

2000年11月末にスタートするコースから始めるつもりで、学校の担当者とEメールでやり取りを始めたまではよかったものの、全て自分で準備をしていたのでビザのしくみなど何もわからず、ビザ書類を取り寄せたのも11月に入ってから。(注:現在は18歳以上の日本国籍の方は、通常eVisaを利用しネットで申請)そして、ビザが下りたのは出発予定日の3日前。今思えばよく間に合ったなーという気持ちでいっぱいです。

最初の留学先であるインサーチUTSという付属英語学校のクラスわけ学力テストで担当になった先生に、UTSへの進学希望の旨を伝えると、IELTSという英語テストの受験準備クラスに入れてもらえました。しかし、始めの3日間は先生の言ってることがまるでわからずに過ごしましたが、だんだん周りについていくことが出来ました。初めから甘い状況に自分を置くよりは、苦しい状況の方が成長するものですね。

英語学校ではどういうクラスメートと一緒に勉強してきましたか?

私の学校は中華街の中心に位置しているということもあり、クラスメートはほぼアジア人でした。しかし、同じアジア人でありながらそれまでの人生で全く接する機会もなかった中国、韓国、タイやインドネシア、香港などからの留学生との出会いは、この留学の1番の宝物だったと思います。それまでは彼らに対し、テレビや雑誌などから伝えられたステレオタイプなイメージしか持っていなかったのですが、その時から国籍は何であっても、1人の人間なのだということ、自分と何も変わらないということに気がつきました。むしろ、遊び半分で留学してきている日本人より、将来の仕事などに向けて本当に一生懸命勉強している姿に頭が下がる思いでした。

滞在施設の様子はいかがでしたか?

◦ホームステイ
留学してすぐの初めの2ヶ月は、学校に紹介してもらったホームステイ。40代後半の1人暮らしの女性と大きな老犬1匹と一緒に、シドニーの中心からバスで30分ぐらいのところに住んでいました。私のホストママである彼女とは最初から意気投合、毎日いろいろな話をし、ホームシックの時には慰めてくれたりしました。また、隣に住んでいた一家ともすごく仲良くなり、特にそこの2人の男の子とはほぼ毎日のようにローラーブレードをしたりして遊んでいました。気兼ねなくお互いの家を行き来する雰囲気は、下町出身の私にはとても快適で大好きな地域でした。
◦シェア
その後、学校に近いこともあり、シドニーの中心部で日本人と中国人とアパートを共同で借りて住みました。生活費は全て平等に折半して、週にだいたい130ドルぐらうでした。ただし場所的には便利であっても、やはり英語を勉強中の留学生だけの生活、特に日本人がいる生活では全く英語力は伸びません。英語力を伸ばさなければいけない1番大事な時期に、甘い生活方法を選んでしまったのことをとても後悔しました。結局、大学院に入学したのをきっかけに、元のホームステイ先に戻り、今度は一部屋を借りて住むハウスシェアという形で残りの留学生活を過ごしました。

シドニーの日常生活、余暇の過ごし方を教えてください

シドニーで生活を始めた当初は、東京出身の私は少し物足りなさを感じましたが、慣れてくるにつれて、湾沿いのカフェでただただのんびりしたり、近所の人とお茶をしながらおしゃべりをしたり、ゆったり過ごすには最高の国であることを発見していきました。大都市のすぐ近くにいくつもの美しいビーチがあることもオーストラリアの魅力の1つ。夏はよく友人とビーチに出かけました。シドニーの冬はかなり寒くなります。でも冬は冬で暖炉を焚いたり、寒空のした毎週行われる野外コンサートへ出かけたり、日本では出来ない「お金をかけずに遊ぶ方法」をたくさん学びました。私にとっては友人とパブに出かけ、ビリヤードをすることも最高の楽しみの一つでしたが!(ちなみにオージービールも最高です!)

大学院へ入学してからの生活は、授業のレベルがとても高く、課題も語学学校とは比べ物にならないほどでしたが、やはり自分のやりたい分野の勉強をすることが出来たので、全く苦ではなく、むしろとても楽しかったです。私の専攻した学科は1年間のコースでしたが、その中で一流の教授たちの授業で学べ、大変だったけど専攻分野で本格的な論文を書き上げたことは、私のかけがえのない財産です。また、オーストラリアは海外からの留学生が多いので、大学自体が留学生へのサポートをしっかり用意していて、不自由なく学ぶことが出来ました。

オーストラリア留学から学んだことは何ですか?

私が1年8ヶ月のオーストラリア留学を通して学んだことは、英語力や大学院での勉強だけではありません。多民族国家オーストラリアは、様々な国の人と触れ合う機会を与えてくれ、聞いたこともないような国から来ている人々との出会いを通じて、私はどんな人も同じ地球上の一人の人間として見るようになりました。もちろん留学前も国籍や肌の色で人を判断してはいけないと頭ではわかっていましたが、オーストラリアに来てからそれが当たり前になったのです。また、異国で1人で生活してみて、精神的に強くなり、また些細な事でイライラしていた留学前の自分が信じられないほど、ゆとりを持って過ごすことも学びました。

現在、オーストラリア留学中にしておけばよかったと思うことはありますか?

旅行です。学生として勉強をしに行ったので仕方がないのですが、あまり他の地域に行かなかったことが残念です。美しい大自然が魅力の国なので、時間があったら大陸の中心部やタスマニア、数時間で行けるニュージーランドやミクロネシア諸島も行って見たかったですね。もっといろいろな地方の文化に触れたかった!

これから留学する人へのアドバイスがありましたら、どうぞ!

私は留学準備を甘く考えていたので、出発前が大変でした。でうから、準備は早めに始めることをお勧めします。また、オーストラリアの都市部では、日本人も多いのでともすれば日本語だけで過ごすことも出来ます。留学の目的をしっかり持っていなければ甘い方へ流されてしまいかねません。特に学生として留学するならば出来るだけオージーの家庭にステイした方が良いと思います。英語力も断然伸びます!そして何よりも、「悩むよりまず行動」ということではないでしょうか。日本で考えていても前に進みません。私のように、現地に行ってみないとわからないことがたくさんあります。まずは踏み出す勇気を持つこと。そしてその勇気を持ち続ければ、留学も絶対実りあるものになると思います。

最後に、オーストラリア英語について一言どうぞ!

「オーストラリアの英語は訛っているし・・・」と躊躇している方へ。1度ナマでオーストラリア英語に触れれば、そんな考えは吹き飛びます。あんなに発音しやすく、温かみのある英語はありません。オージーイングリッシュは最高です!

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留学体験談

内山淳平(Dr. Jumpei Uchiyama)
オーストラリアと日本の科学研究交流を実現 2008年度エンデバー研究フェローシップ受賞者 / 高知大学医学部 研究員 留学先: ボンド大学(Faculty of Health Sciences & Medicine, Bond University) 専攻: Ph.D (Medicine ...
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